自由が丘に爆誕「都市型イオンモール」が持つ課題 開業から1年、多くの魅力を持つ施設だが疑問点も
自由が丘には他にも、食料品の広大な売り場を誇る「食品館あおば」、輸入食材をメインで扱い高級路線を貫く「成城石井」、さらにはガチのフランス食料品スーパー「Picard(ピカール)」、さらにさらにコストコの再販店「レ・コスティ」など、色がはっきりしているスーパーが揃っている。
そう考えると、ピーコックの立ち位置は中途半端だし、そもそも論として、デュ アオーネにスーパーは必要あったのか?とさえ思えてしまう。
実際、ネットでの評判などでは「前あったピーコックのほうがよかった、今は東急ストアに行ってる」などといった投稿もあって、施設全体としてスーパーマーケットの立ち位置が曖昧になっている様子が見て取れる。また、ピーコックの入り口は狭く、正直、建物を見ただけではピーコックがあることは強く意識されないのだ。
デュ アオーネにある他のテナントも踏まえると、そこにはピーコックのような日常生活のための場所ではなく、いっそ遊びや観光目的に振り切った施設を入れてしまってもいいのではないだろうか? そのほうが施設全体の「色」がはっきりするようにも感じたのである。
このように、デュ アオーネで感じたのは、ターゲットにマッチしていないこと、さらにそもそものターゲットが自由が丘となじんでいないのでは?ということ。この2点が最大の難点だと思ったのだ。
自由が丘になじむ商業施設になれるか?
……と、やや辛口になってしまったけれど、大前提として植栽がたくさんあり、見晴らしもいい施設の空間自体はとてもいいものだと感じた。先ほども書いたように、自由が丘にはこれまでなかったような広々した空間であることも確かだ。
その素晴らしい空間を活かし、より自由が丘に根差したターゲットに深く刺していくことが、さまざまな施設のあるこの街で長く続ける秘訣になるのではないか。
開業して1年ということもあり、その方向性はブラッシュアップされている最中だろう。2年後、3年後、さらには10年後と、自由が丘の街とともにこの施設がどうなっていくのか、見守っていきたい。
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