自由が丘に爆誕「都市型イオンモール」が持つ課題 開業から1年、多くの魅力を持つ施設だが疑問点も

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至る所に植栽が植えられ、スタイリッシュな外観だ。自由が丘という街に、マッチしている感じ。 

デュ アオーネの外観はこんな感じ。外側に階段がある、特徴的なビジュアルになっている(著者撮影) 

中に入ると、白を基調とした1階には「丁寧な暮らし」が送れそうな店がたくさんある。

お米や食雑貨を使う「AKOMEYA TOKYO」にサラダボウルの「WithGreen」、セレクトワインショップの「ENOTECA」など、「ちょっといい」ショップが並ぶ。すでにこのテナント選定から施設の方向性が見えてくる。 

エレベーターで2階にあがってみる。2階フロアは半屋外の空間で、テラスのようにもなっており、椅子やベンチなどが並べてある。そこで休みながらおしゃべりしている人もいて、なかなかスローでいい空間。 

階段で3階にあがってみると、さらに広いテラスが視界に入ってくる。日によってはここでイベントなどをやるらしい。私が訪れたときは、ここに並ぶいくつかのテーブルで勉強をしている人もいて、ちょうどいい滞留空間になっているようだ。 

テラスを巡りながらさらに上にいくと、屋上には「Harappa」という空間が現れる。その名の通り、小さな野原なのだが、そこからは天気がよければ丹沢山系や富士山も見ることができる。自由が丘にいることを忘れてしまいそうな眺望である。 

自由が丘に「大型商業施設」ができる意味 

自由が丘は関東大震災後に区画整理が行われたエリアで、それまでは農村地帯だった。

「自由が丘」という地名は、1927年にこの地に誕生した「自由ヶ丘学園」に由来する。かつては幼稚園・小学校(旧制)・中学校(旧制)にわたる大きな学校で、この中の幼稚園・小学校は「トモエ学園」の源流にもなった。黒柳徹子などを輩出した学校としても知られ、『窓ぎわのトットちゃん』の舞台にもなった学校だ。

実は「自由が丘 デュ アオーネ」、この自由ヶ丘学園が元あった場所に建っている。敷地内にはそれを記念する石碑も建てられている。  

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