現在の山田さんは医師免許を持っている状態でありながらも、都内で研修医として受け入れてくれる病院がないことと、家庭の事情で都内を離れられないことから、父親の経営する医療法人社団で役員として働いています。
「私自身、人を救いたいという思いを持っているので、この仕事をしています。でも、救いたいと思って救えるものではないと日々感じています。
自分がいくら人の役に立ちたいという思いを持っていても、必ずしも役に立てないということに気づいて、人の役に立つにはどうすればいいのだろうと、改めて考えているのが今のフェーズです」
かっこつけずに生きる姿は、かっこいい
「私はたまたま妻に救われましたが、それがなかったらと思うとゾッとします。今、報われずに苦しんでいる人もかっこつけずに愚直に努力し続けているのであれば、その努力したこと自体を決して後悔はしないでほしいと思っています。若いころからかっこつけずに頑張ってきた人は、かっこいいです」
「かっこつけ」だった20代を経て、30代を迎え、家族のために泥をすすってでも生きることを決めた山田さん。たくさんの精神的な成長を遂げた現在の生活は紛れもなく、長い浪人の日々が培ったのだと思いました。
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