「家電エコ割」知らずに損している人に伝えたい事 使わないともったいない「お得な制度」を紹介!

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補助金は、申し込みからだいたい1カ月後にもらえるという。ただ、ボーナスシーズンなどだと、必然的に時間がかかることになる。

省エネ家電の購入では見かけなかったが、同じ省エネ系の補助金で太陽光パネルやエコキュート(電気給湯器)、住宅設置用の蓄電池などもあり、こちらは金額が大きいので、「着工前の見積もり」で申し込みという場合もある。

補助金は、一般的な補助金や給付金のように、マイナンバーに登録されている銀行口座に振り込まれる場合もあれば、500円未満は切り捨てられてQUOカードやクレジットカード系の金券で送られてくる場合もある。

多く見かけるのは、ポイント還元。コンビニエンスストアやスーパー系、ケータイキャリア系、PayPayのような各種ポイントの中から選べて、ここにポイントとして返還され、それを別の機会にお金代わりに使うというやり方だ。

返還の方法や対応するポイントなども自治体によってまちまちなので、説明書や自治体のホームページで確認してほしい。

LED照明は要チェック

省エネ割を使って購入を検討してもらいたい家電の1つが、LED照明だ。

テレビロケなどで一般の方のお宅にお邪魔させていただいて、省エネ指南することも多い筆者。意外だったのは、蛍光灯の照明を使い続けている家庭が予想以上に多いということ。

あまり知られていないが、蛍光ランプには人に有害な「水銀」が(わずかだが)使われているので、2027年末をもって生産どころか輸出入も禁止となる。つまり、あと3年もすると市場残の蛍光ランプしかなくなる。本体があっても交換用ランプがなくなるのだ。

すでに2024年から国内メーカーのほとんどは蛍光灯式の照明を生産中止しているので、新品に買い替えもできない。

蛍光ランプをLED式の照明に交換すると、圧倒的に電気代が安くなる。その額は年間で2110円。3~4年も使えば、本体価格の元は取れる。しかもLEDは寿命が4万時間あり、1日8時間使っても13年以上持つので、ランプの交換のランニング費用が不要になる。

実は、「もったいないので、蛍光ランプが消えるまで買い替えない」と、がんばっている家庭が多い。しかし、実際には蛍光ランプを使っているほうがもったいなく、実はがんばるほど電気代を損するという変な構図になっている。

「省エネ家電の補助金」を使って、一日でも早く蛍光ランプをLED式のシーリングライトに買い替えることをオススメする。

LED以外はどうか。

8~12畳用のエアコンを10年前のモデルから最新の省エネエアコンに買い替えると、年間の電気代は4120円安くなる。また3人家族向け401~450Lの冷蔵庫を、10年前のモデルから買い替えると4560~6110円も電気代が安くなる。

10年というと、どちらにしても寿命でいつ壊れてもおかしくない。製造年を調べて10年を超えているなら、この機会に買い替えを検討してはどうだろう。

藤山 哲人 家電ライター

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ふじやまてつひと / Tetsuhito Fujiyama

「マツコの知らない世界」(番組史上最多の6回出演)「ゴゴスマ」「メーテレドデスカ!」「羽鳥慎一モーニングショー」「NHKごごナマ」他生放送にも多数出演。家電の紹介やしくみ、選び方や便利な使い方などを紹介。独自の測定器やプログラムを開発して、家電の性能を数値化(見える化)し、徹底的に使ってレビューする。現在インプレスの「家電Watch」や「文春オンライン」「現代デジタル」や「毎日新聞デジタル」などのWeb媒体をはじめ、少年画報社で家電マンガ「宇宙人ムームー」の技術監修と原作を担当、毎月ABCラジオやJ-WAVEなどで連載やコーナーを持っている。

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