東武博物館「スカイツリーライン高架下」の異空間 限られたスペースに展示車両がずらりと並ぶ

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中庭に展示されている「ED101形101号」も第1号車の1つ。1930年に運用を開始した、イギリス製の電気機関車だ。長く貨物列車の牽引などで活躍し、晩年は近江鉄道に譲渡、1988年まで走っていた年季モノ。近江鉄道で保存されていたものを引き取り、2009年から東武博物館で展示しているという。

「博物館20周年を記念して、5700系とともに新たにラインナップに加わりました。中庭といっても周りが狭い場所にあるので簡単に設置することができなくて。隣接する小学校の敷地を使わせてもらって、冬休みの夜中にクレーンでつり上げて設置したんです」

当時のことを振り返るのは、学芸担当課長の学芸員、山田貴子さん。学芸員資格を取得後、オープニングスタッフとして採用された、いわば東武博物館の生き字引だ。

東武博物館 5700系 ED101形
中庭には2両の車両を展示。手前が「5700系」、奥は「ED101形」。こちらも全貌は現地で(撮影:鼠入昌史)

電車の運転を体験できる

保存車両はもちろん、東武鉄道の1日を表現したパノラマショー、大型モニターを使った運転シミュレーターなど、さまざまな展示を揃えている。シミュレーターの1台は10030型のカットボディを用いたもの。ほかのシミュレーターはすべて入館料だけで遊べるが、これだけは別料金。人数限定のため、朝から並んで整理券をもらう人もいるという。

東武博物館 運転シミュレーター
シミュレーターコーナーは人気が絶えない。左は50050系、右は8000系(撮影:鼠入昌史)
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