東洋経済オンラインとは
ライフ

自主映画「侍タイ」が異例ヒットした"4つの理由" 「カメラを止めるな!」と共通する「ヒットの法則」

8分で読める
  • 西山 守 マーケティングコンサルタント、桜美林大学ビジネスマネジメント学群准教授
2/5 PAGES
3/5 PAGES
4/5 PAGES
5/5 PAGES

「カメ止め」の上田監督や出演者、関係者は、制作当時のお金のなさ、売れるための草の根的な努力、映画に対する情熱を、SNSやインタビューで語り続けていた。

映画を鑑賞する人たちは、作品の鑑賞のためだけにお金を払っていたのではなく、彼らを応援するためにお金を払っていたとも言える。

高収入を得ているハリウッドの有名監督や有名俳優に対して、「この人たちが作品を作り続けるために、お金を払う」という意識はなかなか生まれづらい。

作品の裏側にあるリアルなドラマ

さらに言えば、「カメ止め」も「侍タイムスリッパー」も、映画をテーマにした映画であり、映画愛に溢れた作品である。

同系統の名作映画に「ニュー・シネマ・パラダイス」があるが、本作を愛する映画ファンは数多い。作品が優れているのはもちろんだが、映画愛に溢れた作品であることも大きい。

「カメ止め」も「侍タイムスリッパー」も、観客は作品のフィクションの世界だけでなく、その裏側にあるリアルなドラマにも心を動かされて劇場に足を運び、映画を見て感動するのだ。

逆に言えば、作り手には、フィクションとノンフィクションの両方を演出することが求められると言えるだろう。

両作の成功に学んだ作り手が、新たなヒットを生み出し、成功を手にすることを期待したい。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1週間以内の記事が対象