「あの居酒屋の売上は?」で"人材の質"見抜ける訳 「フェルミ推定は無意味」に対する数学的な反論
「フェルミ推定は意味がない」は本当か
突然ですが、最近飲みに行ったときのことを思い出してみてください。お酒を飲まれない方は、食事に行ったときのことで構いません。思い出せましたか?
では、そのお店の「1日の売上」を推定してみてください。
いかがでしょうか。ざっくりと答えを導けた方もいれば、どう考えればいいかわからなかった方もいらっしゃるでしょう。
この手の問いに答える方法を、「フェルミ推定」と呼びます。フェルミ推定を使えば、「日本にコンビニエンスストアはいくつある?」「日本の◯◯市場規模はどれくらい?」「まさにいま山手線を走っている電車の本数は何本くらい?」といった問いにも答えることができます。
私は人材育成の専門家として、数字に強いロジカルパーソンを育成するビジネス数学を提唱しています。仕事柄、ビジネススキル向上を目的とした企業研修に多く登壇しますが、中でも企業側から希望の多いテーマが、じつは「フェルミ推定」なのです。
近年その知名度があがってきたこともあり、「フェルミ推定は意味がない」といった類の意見を目にすることもあります。しかし、私の意見はその反対です。フェルミ推定の問題への回答によって、回答者が「成果を出す人」かどうかが、はっきりとわかってしまうと私は考えています。
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