「つるむ人たち」と、どう付き合うべきか ランチも集団行動をする職場になじめません

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なぜつるむ人がいるのか、ということも考えてみましょう。好きでつるんでいる人たちがいるのも事実です。たまたま一緒になった職場の中で気の合う友人ができたので仲良くつるむのは、これはこれですばらしいことだと思います。

集団外の人間に排他的になったり、つるみすぎて毎晩酒を飲んで翌日の仕事に影響が出てしまったり、ということではさすがに困りますが、そうでなければ問題ないことでしょう。それは個人の自由です。

つるむ理由は仲が良いからだけではない

一方で、不安だからつるむ、という人たちも存在しそうです。自分に自信がないから集団になる、ということです。部下をぞろぞろ連れて打ち合わせに出る上司なんかもその典型でしょう。「確固たる自己」に対する自信がないからこそ、集団の中における自分の立ち位置をつねに明確にすることで、自分自身の存在価値を周りに定義してもらうような行動なのだと思います。

つるむ、という行為とは別なのかもしれませんが、よく仕事を離れた場でもやたらと勤務先をアピールする人がいますが、これも自分の価値を所属する組織の看板で定義しようとする試みです。あたかも所属する組織と自分の価値や評価がイコールであると勘違いをしているような行為ですが、その根本は一緒なのでしょう。

でも本当は個人の価値や実力は、所属する組織を飛び出したときにわかるものですし、集団から抜け出すことで自分らしさが見えてくることもあるのです。ちなみに仕事を選ぶうえで自分にとっていちばん重要なことが明確であれば、そのほかの要素はある程度、我慢してもいいのかと思います。

たとえば仕事における特定スキルの向上が目的であれば、仮に書かれているようにカルチャーが合わないとしてもやっていけるでしょうし、職場の雰囲気などが最重要事項であれば無理なのでしょう。

すべてが完璧な職場なんてそう存在するわけではありませんので、自分の中でどうプラスとマイナスのバランスを取るかです。

ここでもやはり重要なのは、自分自身にしっかりと軸や考えがあること、つまり個人としての自分が存在することです。KKさんがこの先も自分らしさをキープしつつ、周りとの心地よい関係を確立されることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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