工作機械中堅のツガミ、中国での増産で一段成長へ
足元の業績は踊り場にある。前11年3月期は、期初にIT関連の大型案件が集中し、大幅営業増益を達成した。今期はこの大型案件剥落分が響き、小幅減益となる。
とはいえ、期末にかけてはタイ大洪水からの復旧需要が追い風となりそうだ。洪水被害の大きかったタイ中部地域は、HDDを含む精密部品の工場集積地。ツガミの調べによると、客先で稼働していた約1000台の同社製品が浸水被害を受け、このうち500台で設備更新の必要があるという。
すでに一部ユーザーからは修理補修の依頼が入っており、国内工場を中心に稼働率が向上しているもよう。復旧が本格化する年末から更新需要を取り込めれば、今期業績は上振れするかもしれない。
12年度にかけても、この復旧需要が押し上げる公算。加えて、生産能力増強によって、中国市場の拡大やスマートフォン、タブレット端末向けの需要増加を首尾良く手中にすることができれば、来13年3月期業績は再び上向くことになるだろう。
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(小河眞与 =オール投資2011年12月15日号)
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