工作機械中堅のツガミ、中国での増産で一段成長へ
工作機械中堅のツガミが中国展開を加速している。
この11月、浙江省の子会社・津上精密机床の増築工事を完了。生産能力をこれまでの月産600台から1000台に引き上げた。さらに、隣接するドイツ企業の工場跡地買収を検討していることも公表した。交渉が成立すれば、敷地面積は現在の10万平方メートルから倍増することになる。
「中国では協力工場を探したり、倉庫を借りたり……。非常に忙しい」と、西嶋尚夫社長は今の状況を語る。
スマホ関連の受注増 重要性増す中国事業
強気の設備投資には、巨大市場への期待が込められている。工作機械業界では近年、新興国の工業化や製造業の海外移転に伴って、各社の売上高に占める外需比率が上昇。ツガミでも、全売上高の73%が海外向けとなっている(2011年3月期)。
その中で、特に成長著しいのが中国だ。金融引き締めを受けて買い控えの動きがあるものの、潜在需要は根強い。
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