30秒で「こんなに複雑な算数パズル」解く人のなぜ 「気づいたときの快感」で数字のセンスを高める

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そして、「ABCDEF×3=BCDEFA」という計算式があるので、この数をいじってみましょう。そうすると、こんな感じの計算になります。

最後に、「42857A=x」と出てきました。ここまで来ればほとんど答えが出たも同然です。

なぜなら、xは5桁なので、自然数であるAは1か2のどちらかしかないとわかるのです。もしAが3なら、6桁になってしまって、「BCDEF」という5桁の数にならないわけですね。

ということで、「A=1のとき、BCDEF=42857」「A=2のとき、BCDEF=85714」という2つが答えだとわかります。

「パズルとして面白い問題」で数字のセンスを伸ばそう

いかがでしょうか? 計算が速い人って、緻密で細かい部分が得意なイメージがあると思いますが、実は大雑把さが求められる問題というのも数多く存在していて、大雑把に置き換える思考というのも必要になってくるのです。ぜひ、参考にしてみていただければと思います。

そしてやっぱり、こうやって数を弄って答えが出ていくような問題は、「パズル」としてとても面白いものです。たくさんあった候補の中から答えが定まっていく感覚は他では得られないものだと言えます。ぜひみなさん、数学や算数を楽しんでみていただければと思います!

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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