30秒で「こんなに複雑な算数パズル」解く人のなぜ 「気づいたときの快感」で数字のセンスを高める
どうしてそんなことができるのか、数学的な素養がある人の思考回路を含めて解説させていただければと思います。
「大きくてわからない数」を大雑把に置き換える
「数学的な素養があって計算が速い人」というのは、ずばり、「『大きくてわからない数』を、『大雑把に置き換える』」というスキルを持っている場合があります。
例えば、「34985213×100」の答えはみなさんわかりますか? 簡単ですよね。「3498521300」になります。
8桁の計算なんて普通はできませんが、大体の人がこの計算ならできてしまうはずです。なぜなら、「どんな数でも、10をかけたらその桁の後ろに0を入れればいいし、100をかけたらその桁の後ろに00を入れればいい」ということを知っているからです。
要するに、「〇×100=〇00」となるので、どんな数でも「〇」に置き換えれば答えが出るわけです。このルールさえ知っていれば、「34985213」を「大雑把に〇に置き換える」ということをして、「3498521300」という答えを出すことができます。
これと同じで、「大雑把に置く」という思考法を持っていれば、多くの問題で活用することができるのです。今回の問題では、BCDEFを大雑把に「x」と置き換えればいいと考えることができます。
まず、ABCDEFは、「A00000」という6桁の数と「BCDEF」という5桁の数の足し算によって構成されていますから、「ABCDEF=A×100000+x」となります。
BCDEFAは、「BCDEF0」という6桁の数と「A」という数の足し算によって構成されていますから、「BCDEFA=x×10+A」となります。
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