"スポーツドリンク風"はこんなに危険! 日常的な飲用にひそむ、これだけのリスク
スポーツドリンクにはアイソトニックとハイポトニックがあります。アイソトニックとは等張性と言う意味で糖分を約6~8%含み、安静時における糖分の浸透圧が血液や体液と同様に調整されていて、細胞や血液への吸収速度が早まります。そのため、運動前や運動後の速やかな栄養と水分補給に好都合です。
一方、ハイポトニックとは糖分を約2.5%含み、運動時の糖分の浸透圧に近い状態に調整されています。一般的にスポーツ中は糖分の浸透圧が安静時の2~3%まで低下していて、体液より低い浸透圧になっているので、競技中の速やかな水分補給に好都合です。
なお、スポーツドリンクは経口補水液に比べて塩分(電解質)が少なく糖分が多くなっています。
“スポーツドリンクもどき”で余計太り出す
飲み物は、喉が渇いた時だけではなく日常的に会話を楽しんだり、リラックスしたりする時にたびたび用いられます。
市販のドリンクはバラエティーに富み自由に選ぶことができますが、ほとんどの清涼飲料水は思いの外に糖類の含有量が多く、その摂り過ぎが危惧されています。
そんな中、「カロリー0」や「糖質オフ」といったドリンクが数多く販売され、次から次へと新商品が追加されています。
糖質オフでも甘くて美味しい理由は、アスパルテーム、アセスルファムK(カリウム)、ネオテーム、スクラロース、サッカリンといった人工甘味料が使われているからです。
人工甘味料は砂糖の数百倍以上の甘さなので、極少量で充分な甘味が出ます。高カロリーの心配もなく、消化管では吸収されず血糖値に影響を与えないものが多いので、安心して飲む機会も増え、ソフトドリンクからアルコール飲料まで莫大な量が販売されています。ということは、その分利用する人も多いと言うことです。