暴力団排除条例と建設業界、もはや許されぬ“脇の甘い行為”

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かつて企業トップがいくつかの事件に関与したゼネコンも、悪しき経営風土を断ち切る覚悟だ。業界にとっては、社会全体が暴力団排除の動きを強めることは、リスク分散にもつながるわけで、対策を講じやすくなるかもしれない。
 
 ただし業界特性から、油断はできない。条例施行以前であれば、警察から「厳重注意」で済まされた“脇の甘い行為”が、これからは処罰の対象となってしまうからだ。
 
 今後はコンプライアンス(法令遵守)の徹底はもとより、警察や地方自治体とも密に連携し、より実効性ある対策を持って取り組む必要があるだろう。

(週刊東洋経済2011年12月3日号より)

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