安定経営ゆえに「ダイナミックプライシングは不要」
チェーンストア理論、そしてESLPに基づく「お客様が気軽に安心して、いつでもリーズナブルに、同じ価格で利用できる」というコンセプトがすべてに浸透しているAZホテル。チェーンストア理論を導入しているホテルは数少ないが、このような成功事例もあるのだ。
アメイズの自己資本比率53.1%(2023年11月期)と高く、他ホテルチェーンと比較しても安定した経営だ。チェーンストア理論に基づく経営スタイルが、商業主義に走ることなく、ゲスト目線での経営を進めていけるブレーキの役割を果たしているのではないか。だからこそ、ダイナミックプライシングは不要なのだ。
資本主義の世の中、賃上げやサスティナブルな経営であるためにダイナミックプライシングは重要だが、それを権利のようにふりかざしてゲストの負担になったり、嫌われてしまっては元も子もない。
昨今アメリカでは、株主第一主義の見直しが進んでいる。日本にもその流れが早晩来るとすれば、AZホテルの経営もそのヒントになりそうだ。同ホテルには今、中四国を中心に、ドミナント戦略で出店を加速していく計画があるという。まずは来年100店舗を達成し、将来的には300店舗を目指して着実に出店を続けていく。
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