コスパ最強「元ジョイフル子会社」ビジホの実態 「365日4950円均一」九州の雄・AZホテルのすごさ

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AZホテルには、均一価格のほかにもESLPに基づく3つの特徴的サービスがある。順番に解説しよう。

AZホテルの3つの魅力とは?

1.100円均一コーナーがある

2ホテルをのぞいて、全軒に100円均一コーナーがあり、雑貨や下着、おつまみが購入できる。こちらのコーナーは、「何も持って来なくても気軽に泊まれるように」という配慮から生まれたものだ。また同ホテルは全87軒のうち、大分別府駅前店、宮崎佐土原店を除いて郊外立地にある。そのため、コンビニが近くにない状況も考慮されての設置だという。

100円均一コーナー
香典袋やサンダルも揃う100円均一コーナー(写真提供:アメイズ)
2.朝食無料

公式4950円、一般5280円という低価格ながら、その金額内に朝食ビュッフェが含まれている。予約要らずで宿泊者は誰でも食べられるとあって、非常に好評だ。

メニューは、日替りの肉料理、卵料理、サラダ、デリ、デザートのフルーツカクテルなど約20種類。調理は各ホテルで行われている。

朝食ブッフェメニューの一例
朝食ビュッフェメニューの一例(写真提供:アメイズ)

加えて、ホテル内で昼・夕食を食べることも可能だ。AZホテルでは、全軒にカフェ、バイキング、しゃぶしゃぶ、釜飯、いずれかの飲食店を完備。アメイズはさまざまな業態の飲食店を直営、FCで展開しており、立地に合わせてそれらの店を選び、設置しているのだ。

一部では夕食付きの宿泊プランや、宿泊者が割引価格で食べられるサービスも実施。これらはすべて、「郊外立地にあっても、お客様が安心して食事できるように」という考えから生まれたもので、朝食利用率は宿泊者の8~9割、館内飲食店での夕食利用率も約3割ある。

『AZカフェ』の内観
ホテル内に設置された『AZカフェ』の内観。朝食会場にもなっている(写真提供:アメイズ)
3.駐車に加えて、駐輪もOK!

AZホテルは無料駐車場完備に加えて、全客室に自転車も持ち込みOKだ。部屋が汚れるリスクは高いが、それを押してでも「車を使える人も便利に使ってもらえるホテルでありたい」「広くいろいろな人に来てもらえるように」というESLPの思想に沿ってサービスを実施している。

そもそも郊外型店舗が中心となっているのもこの思想からで、無料駐車場は、約2年前から基本の建物フォーマットである158室タイプのホテルで、100台を完備しているそうだ。

自転車
全客室に自転車の持ち込みができる(写真提供:アメイズ)
次ページ工事、スポーツ、警察関係者が連泊利用
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