「転職後1週間」を正しく過ごす5つの鉄則 "転職のプロ"山崎元さんに聞く

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そもそも転職は非常にストレスがかかるもの。自分は周りのことを何も知らないのに、周りは自分のことを知っているという状況は、精神的な負荷となる。早く理解されたいと焦ってしまうのは仕方のないことだが、それよりもまずやらなければいけないことがある。

「それは周りを知ることです。転職して最初の1週間は、自分を理解してもらう期間ではなく、自分が職場を理解する期間。理解を深め、新しい人間関係を築いていくにはいくつかポイントがあります」

座席表を入手して名前を覚えよう

【1】座席表を入手する

「どこの席に誰が座っているのか。座席表を確認しながら、顔と名前を早く覚えること。人の顔と名前を覚えるのは、相手に対する関心の表れ。早く覚えようとする姿勢を見せれば、周囲からもいい人だと見てもらえます。まずは同じ部署のメンバーの顔と名前を早く覚えて、そこから役職や役割、学歴や経歴、性格などを理解するようにしましょう」

【2】細かい会社ルールを把握する

「たとえば、業務でLINEを使用していいのか。会社のホームページやニュースサイトなど、業務中に閲覧していいWebサイトはどの範囲までか。仕事中に私用の電話は受けていいのか。メールを送るときはどこまでCCに入れるのか。デスクで飲食をしていいのか。ランチはひとりで取っていいのか、あるいは同じ部署のメンバーと行った方がいいのか。これらは会社によって取り決めはさまざま。知らずにやって、後で注意を受けたり周囲から浮いてしまっては損をするだけです。どんな小さなことでも、最初にどうするべきか確認しておいた方が安心です」

【3】悪口や批判は言わない

「まだ誰がどんな団体に関わっているかもわからないし、相手の性格も嗜好もわからない。世間話のつもりで話したちょっとした意見が、相手の出身母体や関係者の批判になるなんてことはよくあることです。また、前職の退職理由を聞かれたときに、つい『前の上司がバカだった』なんて言い方をすると、新しい上司にも『自分のこともそう思うようになるのかも』なんて警戒を与えかねません。転職の理由を聞かれても、ことさら前の会社を悪く言う必要はない。この時期はネガティブな発言はできるだけ避けるようにしておきたいですね」 

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