習慣化を1つずつ確実に成功していくことは、小さな成功体験を積み重ねるという意味でもとても重要です。1つひとつの習慣を作り上げていくと同時に、小さな成功体験によって、自己効力感や自己肯定感を上げていくという優れた戦略でもあります。
三日坊主の人にある特徴
苦痛の感情を作らない。
習慣化を達成するためには、頑張り過ぎないことが鉄則です。世の中には、つい頑張り過ぎてしまう人がたくさんいます。「何事も達成するためには頑張らなくてはいけない」という考え方がとてもしっくりくる人です。
ただ、ついそう考えてしまうのも、実は、あなたの潜在意識の中にある「価値観」という名のプログラムのせいなのです。
しかし、習慣化には、ちょっと力を抜いて、リラックスして臨むくらいがちょうどいいのです。三日坊主の人は、最初の3日間無理して頑張り過ぎて、続けることが苦痛になってやめてしまうケースがほとんどですから。
「頑張り過ぎない方がいい」というのには、理由があります。いい気分で頑張れるうちはいいのですが、なにせ習慣化というのは毎日続く活動。いつもモチベーションの高い日ばかりではありません。
「頑張るモード」の日々だと、やがてそれをやることが苦痛の感情と結び付いていきます。そうなると、毎日相当な意志の力を働かせて、頑張る必要が出てきます。
意志の力は天然資源のように限りあるものですから、消耗します。頑張って、苦痛の中で意志の力を使い過ぎると、継続することができなくなるのは当たり前です。
そして、この苦痛の感情が、潜在意識の安全安心欲求をへたな具合に刺激し、潜在意識の持つ強烈なパワーによって、変化への抵抗となってくるのです。
習慣化において、この苦痛の感情を作らないことが、潜在意識をうまくコントロールする秘訣です。
例えば、あまり運動をやっていなかった人が、健康とダイエットのために、毎朝10キロのランニングを習慣化しようとしたとします。
■1日目:初日なので、気合いが入っています。普段運動していない身にとってはかなりキツい。でも、なんとか走りきります。意志の力をフル稼働してやってのけます。
■2日目:朝から全身の筋肉痛に耐えながらのランニングとなります。何度も立ち止まりながら、頑張って続けます。「始めたのだからやらなきゃ」と自分自身に何度も言い聞かせながら。そして、なんとか完走。心身ともにかなりヘトヘトです。
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