天津大爆発、加害者も犠牲者も消防士だった 放水したことで化学反応を招いた可能性

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[中国天津市(ロイター通信)]:中国天津市の港湾部で起きた大爆発による死者は112人、行方不明者は95人に及ぶ。その大半は消防士であり、今後死者及び行方不明者の数はさらに増加する見込みである、と中国メディアは16日に発表した。

黄色と橙色の火球を大量に空中に舞い上げ、広大な工業地帯に火の破片を降らせた12日夜の大惨事により、港湾部に置かれた自動車や輸送コンテナは潰れ、建物は焼失し、付近のアパートの窓ガラスは破砕した。またこの後4日間にわたって、720人以上が入院して手当を受けた。

15日、習近平国家主席は行政当局に安全確保を急がせ、大勢の人民の流血により教訓を得たと述べた。

行政側「二次的な災害は起こらない」

中国政府は、風向が変わることにより有毒化学分子が内陸部に吹き込む恐れがあるため、15日には爆発地付近の学校に避難した住民を避難させた。

避難者の人数はメディアの報告では明らかではない。新華社によれば、爆発地域において危険薬品の保管目的で特別に設計された倉庫で火災が再度発生した折に、行政が命令を発したとのことである。

行政は猛毒性のある物質が保管されていたことを認めたが、避難地域外の人々に及ぼす危険はないと述べた。

中国人民解放軍北京軍区の史魯沢参謀長のは、災害地域外の人々については、「二次的な災害は起こらないということを、責任をもって明言する」と記者に述べた。

史参謀長は、100トン以上の猛毒な青酸ナトリウムが2カ所の用地に保管されていたことを確認した。また、降雨による化学反応で有毒ガスが発生する恐れがあるので、その前に作業員が薬品の場所を片付けるよう努力していると述べた。

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