新NISAで保有続けるのは資産形成として非効率だ 含み損を抱えれば非課税であっても意味なし

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新NISAだからといって、このワクに永久に入れておくのは、賢明ではなく、株価変動、相場の流れに応じて売買を行い、収益を高めながら、なおかつ非課税であることのほうが、恩恵を受けられます。

その点から言うならば、通常の売買もできて、新NISAにもお金を入れられる中長期のスタンスで投資する両にらみのほうが、非課税の制度の恩恵を受けやすいのです。

にもかかわらず、銀行などが勧めた金融商品を半永久的に保有するのは、利益どころか、含み損を抱えることになり、非課税制度の意味はまったくなくなります。

このように、新NISAは、投資の一環として、右肩上がり、長期の企業成長を前提に投資することが望ましく、非課税の恩恵を受けるにふさわしい証券会社を選ぶ慎重さが求められます。

リスクのある金融商品との付き合い方

預貯金と違い、投資信託、海外の株式、ETF、国内株式は、全て、リスク商品です。リスクというのは、

・価格変動のリスク
・手数料のリスク
・倒産のリスク
・業績変動のリスク
・地政学的リスクの影響

ということで、投入した資金が減る可能性もあるということです。もちろん、新NISAに入れるということは、収益に対して一定金額は非課税という恩恵があります。

目的は利益に対して非課税ということですが、必ずしも儲かるという保証はどこにもありません。むしろ、タイミングが悪ければ、投資資金を減らすということは、当たり前にあります。

非課税枠を設けたのは、国の制度ですが、何に投資して、非課税枠に入れればよいのかは、政府は教えてくれません。それどころか、リスク商品は騙し合いの世界であり、大半の人が儲かるどころか、マイナスを抱えるのが普通です。

マスコミも、書店も「新NISA全盛」の感がありますが、実際はそんなに甘くはありません。というよりも、リスク商品で収益を安定的に積み上げ、非課税の恩恵を受けるのは至難の業であることを認識しておきたいのです。

リスク商品の代表は株式投資ですが、これで財を成した人は、ごく一部に過ぎません。私は、株式投資に関するスキルを上げるための「株の鬼100則」という本を他社で出していますが、これらは、損を大きくしないためのノウハウです。

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