「フワちゃん・川口アナを許さない」に言いたいこと 制裁を受けた人を叩き続ける行為は"適切"なのか
当事者同士で解決している問題に対して、第三者が横から誹謗中傷を行うことこそ、“不適切な行為”ではないだろうか。当事者からたしなめられるような行為を行うことに、何の意義があるのだろう?
“体臭が苦手”発言はどのくらい不適切なのか?
フリーアナウンサーの川口ゆりさんの投稿は、一般的な意見であり、具体的に「被害者」と呼べるような人物がいるわけではない。
こうした場合は、影響力の大きさと事態の深刻さを鑑みつつ、適切な媒体を用いて謝罪を行う。やはり、有名人の場合は、事態が重いと活動の自粛を行うこともある。
川口さんが所属するフリーアナウンサー事務所VOICEは、8月11日に公式サイト上で、「川口氏はX(旧Twitter)のSNSに於いて、異性の名誉を毀損する不適切な投稿行為が認められたことから、当社はアナウンス事務所として、所属契約の維持は困難と判断し、やむなく契約解除通知をするに至りました」と公表した。
その後、川口さん自身もXに謝罪の投稿を行っている。
川口さんの投稿はたしかに不適切であり、事態を収束するために謝罪は必要であるし、コンプライアンスに厳しくなっている昨今の状況を考えると、一定期間の謹慎もやむを得ないかもしれない。
しかしながら、契約解除まで必要であったかは疑問が残る。事務所側は「異性の名誉を毀損する不適切な投稿行為」としているが、一般に名誉毀損は、特定の個人に対して行われることで成立する。
特定の被害者がいない場合、「社会的に見てどのくらい不適切な発言だったのか?」というのが争点となるのだが、これについては具体的な基準があるわけでもなければ、負うべき責任も明確ではない。
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