「フワちゃん・川口アナを許さない」に言いたいこと 制裁を受けた人を叩き続ける行為は"適切"なのか
女性からの男性に関する不適切発言と、それに対する対応事例を見て見よう。
2022年、プロゲーマーでインフルエンサーの「たぬかな」さんが、ゲーム配信中に「身長170㎝以下の男には人権がない」という趣旨の発言を行い、それが拡散、炎上した事例がある。これによって、たぬかなさんは、所属するプロeスポーツチームから契約を解除された。
これも厳しい処分ではあるが、ゲームの配信中に行われた発言である点、語り口や態度が挑発的であった点、努力では変えられない身体的特徴に言及した点で、川口さんの件とは状況が異なる。また、謝罪は行ったが、真剣さに欠ける態度だったことも、火に油を注ぐ結果となった。
2023年には、セクシー女優の深田えいみさんが、デート代について「男性がおごるべき」という主旨の投稿をTwitter(現X)行い、炎上した。深田さんは、投稿を削除し、謝罪を行っている。
「男性がおごるべき」という女性からの発言は、別の場所でも行われており、そのたびに批判を受けるが、それによって発言者は謝罪をしても、活動を制限されるまでには至っていない。
もっと深刻な“不適切投稿”
上記とは少しズレるのだが、2023年7月18日にデヴィ夫人がジャニー喜多川氏の性加害問題に関して、Twitter(現X)にジャニー喜多川氏を擁護する投稿、ジャニー喜多川氏から被害を受けた被害者を批判するような投稿を連続的に行った。
この投稿は批判を浴びたが、デヴィ夫人はこの投稿でメディアから干されたり、出演する広告が取り下げられたりすることはなかった。その後、デヴィ夫人は謝罪投稿を行ったが、それは投稿から3カ月近く過ぎた10月10日のことだ。
筆者としては、この投稿は、性加害者を擁護し、被害者を貶めているという点で、“不適切投稿度”はかなり高いと思うのだが、デヴィ夫人は社会的制裁を受けてはいない。
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