なぜロジカルシンキングのアップデートが必要か 「そんなわかりきった一般論はいらない」の声

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D:示唆(Deduction、ディダクション)

はじめに生み出された仮説を「1」だとすれば、それが持つポテンシャルを〈示唆〉として「10」へと引き出すための型。

「点」のアイディアだけだと「それは思いつきだ」と退けられるが、価値を広げていく「線」=ストーリーとして語ることができれば、話の訴求力はまるで変わる。このことを、「演繹的思考(ディダクション)」の方法を通じて明らかにしていく。

I:結論(Induction、インダクション)

創出された仮説やストーリーの正しさを検証・反証して磨き上げ、〈結論〉に引き上げるための型。

検証と反証によって仮説の確証を深め、さらなる進化を遂げさせることで、仮説はどこまでもその「力」を強くしていく。このことを、「帰納的思考(インダクション)」によって伝えていく。

「QADIサイクル」とは何か

これらを統合させた「思考の型」をQADI(クァーディ)サイクルと呼ぶ。

QADIサイクル
QADIサイクル(出所:『シン・ロジカルシンキング』)

この思考の型をシン・ロジカルシンキングとして伝えるのは、これが、

●過去のロジカルシンキングの限界をアップデートする「新(シン)なる思考」であり、
●これまでバラバラに扱われてきた思考法をシンクロさせた「統合(シン)の思考」であり、
●考えることの本当の可能性を解放する「真(シン)の思考」である

ことを目指すものだからだ。

シン・ロジカルシンキング
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望月 安迪 デロイト トーマツ コンサルティング テクノロジー・メディア・通信(TMT Division) 兼モニターデロイト ディレクター

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あんでぃ もちづき / Andy Mochizuki

1989年生まれ。飛び級で大阪大学大学院 経済学研究科 経営学・金融工学専攻修了 経営学修士(MBA)。

2013年、デロイト トーマツ コンサルティング(DTC)に参画。TMT業界を主軸に、戦略コンサルティングの専門部隊であるモニター デロイトにも所属し、長期ビジョン構想、事業戦略策定、新規事業開発、企業再生、M&A案件の他、欧州・アジアにおけるグローバル戦略展開、大規模全社組織再編プロジェクトにも従事。ファーム内で数パーセントの人材に限られる最高評価を4年連続で獲得、複数回の年次スキップを経てディレクター職に昇格。

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