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柔道団体、ルーレットは不公正?東大生が語る盲点 アナログ抽選にしても公正になるとはかぎらない

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  • 永田 耕作 現役東大生・ドラゴン桜チャンネル塾長
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これはサイコロに限った話ではありません。例えばサッカーの試合などでも使われる「コイントス」でも、「表」「裏」が出る確率は等しく2分の1であると言い切れません。

コインにはさまざまな種類がありますが、表裏を区別するために模様を入れているものがほとんどです。その模様によって、ほんの少しではありますがコインの重心の位置が真ん中からずれることがあります。例えば裏に模様が入っていて裏面のほうがが重い場合は、表のほうがわずかに出る確率は大きくなります。

「同様に確からしい」状態を作るのは簡単ではない

箱の中にいくつかのボールを入れてそれを1つ取り出す、という抽選方法もよく用いられます。この方法も、ボールの重さを1つだけ変えたり、温度を変えたりするなどさまざまな作為的な介入がありえます。このように考えてみると、アナログでの抽選形式は、どの方法であっても完全に「同様に確からしい」状態を作ることは簡単ではないのです。

フランス柔道連盟のステファン・ノミス会長は、「ルーレットのボタンを押すのは、われわれではない。IOC(国際オリンピック委員会)が管理している」と地元メディアに発言したと伝えられています。ちなみに、このルーレット形式による階級の決定は前回の東京五輪から行われています。

皆さんはどのような抽選方法がいちばん公正だと考えますか? デジタルにせよ、アナログにせよ、公正さに加えて「納得感」のある方式は何か、議論の余地がありそうです。

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