「世界恐慌で事態悪化」日本が戦争に突入したワケ 無謀な戦争へと突き進んでしまった理由とは
日本がアメリカに戦争を仕掛けた経済的理由は?
日本が1941年に第2次世界大戦に参戦した理由は当時の経済情勢と、その背景にあった財政金融政策が影響しているといわれています。具体的には、1930年代の「金本位制」と呼ばれる財政金融政策と、その影響を受けた「昭和恐慌」が大きな原因です。
第2次世界大戦に参戦した経済的背景
・金本位制……金をお金の価値の基準とする制度
・昭和恐慌……1930~1932年にかけて日本を襲った深刻な不景気
金本位制とは、通貨の価値基準を金の価値に設定するという制度です。中央銀行の発行する通貨=紙幣と一定量の金とを等しい価値の関係にして、決められた固定レートで相互の交換が自由に行われることを保証します。
ただ、上記の説明ではわかりづらいかもしれませんので、お金がなかった古代の物々交換をイメージしてみましょう(下記の図参照)。
その時代、村Aでは貝殻を通貨として使い、村Bでは絹を通貨として使うなど通貨が統一されていませんでした。そのため、例えばお米1㎏を買うには村Aでは貝殻10枚と交換する必要があり、村Bで絹10もんめを必要としました。
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