「住宅の出会い系サイト」は日本に根付くか 米国から上陸した「ハウズ」の実力とは?
日本では、サイト開設後3カ月でリフォーム関連業者の登録が3000社以上に上った。日本のユーザー数は公表しない方針だが、「企業の登録と同様、想定以上に参加者が増えている」(加藤社長)という。
これまでであれば、インテリア系の雑誌やリフォーム専門雑誌などを買いあさって、好みの写真を切り抜きし、気に入った業者の連絡先をホームページなどで調べ回り、連絡を取り、問い合わせをする、など実に煩わしい作業が山積していた。ハウズは、こうしたハードルをクリック1つで解決しようという発想だ。
創業者のアディ・タタルコ氏と共同創業者である夫のアロン・コヘン氏が自分たちの家をリフォームした時、適正価格がわからないとか、誰に頼んだらいいかわからないという苦労をしたことから思いついたビジネスだという。
たとえば、サイト内には「ディスカッション」という場が設けられており、リフォームなどを思いついた時に感じる疑問や悩みを、コミュニティにぶつけ、問題解決の場に使うことができる。
また、ユーザーは投稿された写真のデザインや材質などに質問があれば、その写真を公開している専門業者に直接メールをし、回答を得ることができる。こうしたやり取りをハウズという公開されたコミュニティの中で行うことで、公平性・公正性を担保する狙いもあるようだ。
日本での売り上げは3カ月でゼロ
ハウズジャパンは稼働して3カ月が経つが、まだ1円の売り上げも上げていない。アフィリエイトなどのサイト広告もなく、すべて米国の稼ぎで食べている状態だ。
この7月には「Site Designer」というWebサイト構築・運用のためのツールの提供を開始したが、これも使用は無料。あくまでハウズのサイト運営を支援するためのものであり、このツールでのカネ儲けは考慮されていない。
ビジネス発祥の地、米国では物販事業を行っており、それが大きな収益の柱となっているもようだ。米国版のサイトだけ、「SHOP」というカテゴリーのタグが設定してあり、そこから直接、物品を購入できる。
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