「発達障害で親から毎日叱責」彼女が見つけた幸せ 「障がい者向けマッチングアプリ」が導いた出会い
登録後間もなく、子どもに関して同じ希望を持つ35歳の男性とマッチングしました。アートやカフェ巡りが好きという共通点もあり、マッチングして1カ月ほど経ってからカフェで会う約束をします。
「最初はお互いにすごく緊張していてあまり覚えてないのですが、好きなものに対して真っすぐな印象がありました。『もっとどんな人か知りたいな』という気持ちが大きくなっていきました」(エミさん)
絵を描くことが好きといった共通点もあって次第に距離が縮まり、3回目のデートで告白されました。彼はASD(自閉スペクトラム症)でしたが、そのときに一度も女性との交際経験がないことを打ち明けられたと言います。
「でも、そういった条件はあまり気になりませんでした。今までADHDやうつであることが一番のコンプレックスでしたが、相手はそれを知っている状態からスタートできるので、とても安心感がありました。今までも隠していたわけではありませんでしたが、両親のことがあったので、障害のある私を受け入れてくれる人がいるということが何より幸せでした」(エミさん)
思考の読みにくい他人とどう付き合っていくか
この恋愛が実を結ぶかはわかりません。しかし、エミさんはようやく人と交流を深めること、そして自分自身を受け入れてもらえる喜びを知ることができました。
障がいを持っている人の恋愛。それは健常者よりも困難だとデータ上では示されています。エミさん自身はどのように感じていたのでしょうか。
「健常者との恋愛も、障がいを持った人同士の恋愛も、人との関わり合いという意味では違いはないと私自身は思います。でも、どうしても障がいがあるとうまくいかないことはありますし、コンプレックスに感じることもたくさんあります。自分の障がいや病気と向きあいながら、障がいの影響で思考の読みにくい他人とどう付き合っていくか、それはやはり難しいことだと思います」(エミさん)
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