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実は日本が世界3位「アルピーヌ」したたかな策 小規模ブランドがF1やル・マンに参戦するワケ

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A290のあとに控えているのはクロスオーバーGTモデルで、次は次世代のA110と続く。A110をベースとしたロードスターモデルや、4シータースポーツクーペも登場する予定だ。

さらにDセグメントやEセグメントのモデルも登場し、これまで販売されていなかった北米市場にも進出する計画だという。北米で知名度を上げるなら、現地でも大人気のF1は効果的なツールになるというわけだ。

コンパクトなモデルが多いフランスメーカーはこれまで北米市場と相性がよくなかったが、アルピーヌは果たして(筆者撮影)

新たなEVスポーツブランドへ

こうした新車計画からわかるのは、アルピーヌがメルセデス・ベンツの「AMG」やBMWの「M」のような、プレミアムな高性能車ブランドを目指しているということ。それには、世界の頂点で名前を売る必要がある。だから、F1でありWECなのだ。

注目すべきポイントは、計画している車種のすべてがBEV(バッテリーEV)であること。今後のアルピーヌは、EVブランドになっていくのである。

EVプラットフォームをスケートボードにたとえ、A290はショートホイールベースとした(筆者撮影)

先に、日本でルノー・スポールの人気が高いことに少し触れたが、それはアルピーヌにおいても同じ。日本にはアルピーヌ・ファンが多く、何を隠そうA110の販売台数は本国フランス、ドイツに次いで、イギリスと世界3番手を争うほどなのだ。

ところで、ルノー・スポールといえば、ドイツにある過酷なサーキット「ニュルブルクリンク」の北コースで、ホンダ「シビック タイプR」とFF市販車最速の座を争っていることでも、よく知られている。

そこで、「これからのアルピーヌもニュルブルクリンクでタイムアタックするのか?」とCEOに尋ねてみたところ、返ってきた答えは「もちろん」だった。

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「ニュルブルクリンクを走ることは、クルマを開発するうえで大きな意味がある。目標を立てることでプロセスを踏んでクルマの性能を高められるし、エンジニアのスキルアップにもつながる」

ホンダとのバトルは見られないかもしれないが、これからのアルピーヌでも「ニュル育ち」というクルマ作りは変わらなさそうだ。

【写真】アルピーヌ「A290」とル・マンで見た風景(98枚)

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