本日初戦!男子バスケの救世主が語る「パリ五輪」 W杯は過ぎた話、大切なのは過去ではなく将来

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パリオリンピックでは、ワールドカップで出た課題の修正はもちろんしますが、基本的にやるバスケットボールに変わりはありません。大事なのは相手に合わせたプレーをするのではなく、あくまで自分たちのスタイルを貫き通すことです。

富樫選手と河村選手の「Wユーキ」はともに得点にもパスにもものすごく長けていますし、富永選手はコート中央付近のロゴのある付近からでもシュートを決められ、相手のディフェンスを広げてしまう特別な能力があります。渡邊選手はスリーポイントやディフェンスの名手です。

僕らにはこのように、特別な才能と技量を持った選手がたくさんいます。ただ他の国にはNBAの選手を多く抱えるところもあり、そういったチームを打ち破るには日本は一枚岩となって、自分たちのバスケットボールを完遂する必要があります。

オリンピックでは沖縄でのワールドカップでのようなホームコートの声援を背に受けることはありませんし、スピードを生かしながらアップテンポな展開に持ち込んで、多くの点数を入れるようなゲームにしなければ勝ち目は薄くなると思っています。

高さよりも気持ちが大事

そして、気持ちの強さも大事になってきます。短いドキュメンタリー映像を見たのですが、バスケットボールでは高さなどよりも気持ちこそが大事なのだというメッセージが込められていました。

日本は世界的にはもっとも小さな選手のいるチームではありますが、激しく、速くプレーをし、かつ絶対に諦めないメンタリティは僕たち日本を言い表すものです。

2023年のワールドカップでは、日本のプレーぶりはコートに立つ僕たちにとっても見ている人たちにとっても、いかに楽しいものかをお見せすることができたかと思います。

ワールドカップで日本は躍進をしましたが、それでも世界にはまだまだ僕らがどのようなバスケットボールをするか知らない人たちがいるかと思います。

繰り返しますが、オリンピックは規模がずっと大きな大会で、テレビ放映などを通して世界中の人たちが注目するものです。その舞台で僕たちが日本の新たなスタイルのバスケットボールを披露できることを想像するだけでも、鳥肌が立ちます。

トムコーチが日本女子代表の指揮官として東京オリンピックの銀メダル獲得という偉業を達成した際、彼は「スーパーチーム」だと選手たちに讃辞を贈りました。

そして、男子代表がワールドカップを終えた時には、女子のようにメダルを獲ったわけではないので「まあまあだね」と冗談をこめながらもやはり、僕たちが「スーパーチーム」であると評してくれました。

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