ここには、ハンドリングやパフォーマンスを向上させるだけでなく、ランボルギーニらしさを感じられるように、あえて12気筒エンジンの“ラフなフィーリング”を盛り込んだとも書かれていた。
この“ラフなフィーリング”がなにをさすのか、私には特定できないが、おそらく運転者の技量しだいで速くも走れれば、トリッキーな動きもする、ということではないかと思う。
昨今の高性能車における、あらゆるネガをつぶして、スムーズな運転感覚を追求するクルマづくりとは異なる思念が、モア氏にあったのだろうか。
とはいえ、である。日本のサーキットで乗ったレヴエルトは、「ウルトラ」とやはりつけてもいいかなと思うほど、スムーズな操縦性を感じさせたのだ。
インテリアは液晶パネルが並ぶスタイルに
ボディデザインは、クルマ好きならすぐランボルギーニだと言い当てられる個性的なもの。フロントとリア、ふたつのセクションを組み合わせたようで、ドアは「クンタッチ(カウンタック)」の時代からのトレードマークといえる、後端が上に跳ね上がるシザードア。
運転席は、しかし従来とまったく違う。液晶パネルがメーター、中央の操作盤、それに助手席と、3つそなわる形となった。これまでランボルギーニは、センターコンソールにスイッチ類を並べていたが、今回、タッチスクリーンに取って代わり、いたってシンプルになった。
ドライブモードの選択は、ハンドルの左スポークに設けられた小さなダイヤルで行う。バッテリー制御(ドライブモードやチャージモードなど)は、右の対照的な位置にある小さなダイヤルで。
走行中は「使いにくいかな」と思ったが、速度がそれなりに高くても、メーターパネル内のドライブモード表示を目視で確認できる余裕があった。きっと、操縦性が安定しているからだ。
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