ホームストレートでコルサを選べば、時速290kmまで体験できた。その先も、まだまだ速度は上がっていきそうだったが、「先行車に追突するのでは」と不安に襲われ、残念ながら(?)そこで断念。
その速度を出している最中も、「iPhoneで速度計の写真を撮りたいな」なんて考える余裕すらあった(実際には撮っていないが)。それだけ安定しているのだ。
ランボルギーニの強みを生かして
日本でのレヴエルトの価格は、6600万円と発表されている。日本では2023年に発表した時点で、すでに多くの顧客がつき、みなデリバリーを心待ちにしているのだと、アウトモビリ・ランボルギーニでヘッドオブジャパンのダビデ・スフレコラ氏は言う。
「日本の顧客は特にランボルギーニへの愛が強いのが印象的です。子どものころからランボルギーニに乗るのが夢だった、と話しかけられることも多々あります。この方たちとの関係を密にしていくことが、製品自体の魅力とともに、成功の重要なカギとなると思っています」
SUVブームである昨今、「クーペは分が悪いと感じることはあるか」との私の質問に対しては、「供給台数や価格の面もあり、レヴエルトの販売に影響しているとは思えません」との答えだった。「おもしろいのは……」、とスフレコラ氏は続ける。
「ランボルギーニのSUVであるウルスとともに所有したいとか、あるいは、レヴエルトが手元に届くまで待ちきれないと、ウルスを購入した顧客がいることです」
ランボルギーニは、自社製品の強みをよく理解している。だから、ハイブリッド化も強みにするし、ランザドールをはじめとしたこの先の電動化も追い風にするのではないか。このレヴエルトは、決してピュアEV時代までの“つなぎ“ではない。ランボルギーニの自信に満ちたメッセージを聞いて、感心してしまった。
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