目黒蓮「世田谷区内の小田急線」がハマる深い理由 SnowManっぽい駅は「新宿」、キンプリとSixTONESは?

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さらに、タイムリミットまでに叶えたいことを“夢ノート”に書き出した。Jr.の番組に出ること、モデルをすること、ドラマに出ること……そして、震える字で「デビューしたい」と書いた。

「当時はそのどれもできていなくて、自分も周囲も『絶対無理じゃん』と思うような夢だった」(※6)と振り返るが、目黒は2、3年でこれらすべてを叶えることになる。さらには、80歳くらいまで自分の未来図を決めているというから(※7)、時代に流されない強いスターとして存在し続けていくだろう。

小田急線の世田谷区の駅のような、ゆったりとした雰囲気を纏いながら、芯の部分で意志の強さを持ち、それを言葉にしていったときに、目黒の人生は展開していった。自分でも「僕自身に熱い部分があるのかもしれません」と語っている(※6)。

世田谷代田駅
世田谷代田駅。『silent』放送直後から週末には人が多く集まるようになり、聖地化した(筆者撮影)

やはり「目黒蓮に似合う駅」は…

そういえば、小田急線とは対極にある“港区”男子を演じたこともあった。映画化も決定している、昨年の目黒の主演作『トリリオンゲーム』。目黒演じる主人公は起業をし、IT企業やテレビ局を舞台にのし上がっていく。

この作品の舞台は、そういった会社が多くあるような、港区を彷彿とさせる。いわばギラギラした東京だ。

目黒自身も、人生ゲームの駒を進めてきた。俳優として『silent』でブレイクし、Snow Manも2021、2022年度に続いて今年も上半期のオリコン・アーティスト別セールス部門で第1位になるなど絶好調だ。だが、ブレイクを経てギラついているかと言えばまた違う。

Snow Manとして国民的アイドルと呼ばれるようになりたいという野望を持ちながらも、「究極を言えば、自分たちを応援して好きでいてくれる人たちが、幸せで元気に生きてくれていたら、それより大切なものってこの世にないんじゃないかと思うんです」とも語っている(※6)。

競争を煽られる東京の中にありながら、本当に大事なものを忘れないで幸せに生きる意志がある――。やはり、目黒蓮は世田谷区の小田急線の駅が似合う人物なのである。

東北沢
世田谷区の東端・東北沢から新宿方面を望む。代々木上原駅周辺にあるモスクや、NTTドコモ代々木ビルなどが見える(筆者撮影)
【“聖地”写真】都会ながら牧歌的? 「目黒蓮に似合う」小田急線の駅たち(12枚)
※1『CanCam』2021年11月号
※2『週刊朝日』2022年12月9日号
※3『MYOJO』2021年3月号
※4『日経エンタテインメント』2024年8月号
※5『日経エンタテインメント』2021年2月号
※6 『AERA』2023年3月20日号
※7 『TVガイド』Alpha vol.34
霜田 明寛 ライター/「チェリー」編集長

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しもだ あきひろ / Akihiro shimoda

1985年東京都出身。国立東京学芸大学附属高校を経て早稲田大学商学部卒業。9歳でSMAPに憧れ、18歳でジャニーズJr.オーディションを受けた「元祖ジャニヲタ男子」。3冊の就活・キャリア関連の本を執筆後、ジャニーズタレントの仕事術とジャニー喜多川氏の人材育成術をまとめた4作目の著書『ジャニーズは努力が9割』(新潮新書)がベストセラーに。また、文化系WEBマガジン「チェリー」編集長として監督・俳優などにインタビューする。SBSラジオ(静岡放送)『IPPO』の準レギュラーや、映画イベントの司会も務めるなど、幅広くドラマ・映画・演劇といったエンターテインメントを紹介している

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