目黒蓮「世田谷区内の小田急線」がハマる深い理由 SnowManっぽい駅は「新宿」、キンプリとSixTONESは?
そもそも、いまの世田谷区の地域自体が、明治・大正時代は東京市ではなく、昭和になってから東京市に併合された地域、すなわち“追加メンバー”なのだ。
小田急線の駅に例えられてもよくわからない方のために、少し小田急線について説明しよう。
小田急線は東京と神奈川を走る私鉄で、新宿と小田原を結んでいる。小田原は『海のはじまり』では、主人公・夏(目黒)のかつての恋人・水季(古川琴音)がいた街という設定だ。
新宿駅を起点に考えると、もちろん新宿駅は新宿区にあるのだが、次の駅である南新宿駅からはすぐに渋谷区に入る。そして、代々木上原駅までが渋谷区で、東北沢駅から喜多見駅までが世田谷区である。つまり、小田急線全駅70駅のうち10駅が世田谷区に存在する駅だ。
『silent』の舞台だった世田谷代田も『海のはじまり』の経堂も、この10の駅の中の2つである。
さらに『海のはじまり』では夏と水季の通っていた大学が成城明正大学という名前になっている。実在しない大学だが、成城大学とその近くにある明正小学校を合わせた名前であることから、成城学園前駅付近にある学校をイメージしていることが推察できる。
東京23区内に存在する“田舎”
世田谷区自体が東京23区の中では南西に位置するが、その中でも成城は西寄りで、調布市や狛江市と隣接。高級住宅地とされながら、一部では農地や川なども見られる地域である。
いったい、世田谷区内の小田急線の駅とはどんな雰囲気なのだろうか。
渋谷区にある代々木上原・代々木八幡はハイソな雰囲気が漂うが、世田谷区に入った東北沢や世田谷代田は一転、駅を出ると視界が開けているのどかな駅だ。
『silent』第1話のラストで、想(目黒)と紬(川口春奈)が再会したのが世田谷代田駅前の代田富士見橋だったが、天気がよければ、たしかに富士山が遠くに見え、近くに視界を遮る高層ビルなどはない。
間に挟まれた下北沢駅は京王井の頭線も交わり、カルチャー色も強く独特の賑わいを見せるが、基本的には世田谷区内の小田急線の駅周辺はどこも、のどかな住宅街といった様相だ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら