ついに完結!『二月の勝者』名場面ベスト10は? 過熱する中学受験に投げかけたメッセージとは

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第1志望入試本番当日を想像してみてください。「保護者の付き添いはここまで」というところで、わが子を見送ります。ただ目を見て、無言でうなずきます。「大丈夫、自分を信じて」。子どもも無言でうなずき返します。その瞬間を最後に、わが子は自分に背中を向け、もう振り返りません。自分の目標に向かって前だけを見て歩み始めます。その背中は、初めて塾に通い始めたときとは比べものにならないくらいに大きく見えるでしょう。

第6位

『二月の勝者−絶対合格の教室』漫画の一コマ
(出所:『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 』第9集 (c)高瀬志帆)
「私が軽率に家庭に介入し、実力以上の学校に押し込んだ結果が、『家庭崩壊』でした」ー『二月の勝者 ー絶対合格の教室ー 』第9集第79講より。
前職時代の黒木の回想。親の教育虐待から守ってやりたい一心で、黒木は晶に肩入れし、実力以上の得点力を身につけさせ、なんとか第1志望に押し込んだ。しかし晶は学校の授業についていけず、公立中学に転校し、理想の息子ではないという理由で両親からも見放された。黒木もSOSに気づいてやれず、絶望の淵で、晶は家庭内暴力を起こす。母親の電話で駆けつけた黒木が見たのは、バットで破壊し尽くされた部屋と、傷だらけの晶だった。
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おおたとしまさ 教育ジャーナリスト

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Toshimasa Ota

「子どもが“パパ〜!”っていつでも抱きついてくれる期間なんてほんの数年。今、子どもと一緒にいられなかったら一生後悔する」と株式会社リクルートを脱サラ。育児・教育をテーマに執筆・講演活動を行う。著書は『名門校とは何か?』『ルポ 塾歴社会』など80冊以上。著書一覧はこちら

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