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かなり充実していた江戸時代の「社会保障」
江戸時代は、災害が起きたときの支援制度などがかなり充実していました。日本では、古代から各地域の災害用の蔵を設け、米などを備蓄するという社会システムがありました。戦国時代になっても各地域にその習慣は残っていたと見られます。
また、戦国時代から諸大名は城に非常用の米を備蓄しておくのが常でした。その備蓄米は、本来は籠城時のためのものでしたが、災害のときには被災民に支給されることもあったのです。
そして、江戸時代になると、制度として災害時のための米の備蓄が行われるようになりました。これは「囲米(かこいまい)」と呼ばれるもので、年貢の一部を非常用として別途補完するものです。
幕府はこれを江戸時代の初期から行っていました。囲米は「囲籾(かこいもみ)」とも呼ばれました。米は籾のまま保管すると長期保存が可能なので、籾の状態で備蓄されたのです。
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【諸藩に対しても災害への備えを命じた幕府】
