「犬吸い」「猫吸い」は愛情表現だと考える人の盲点 専門家が「おすすめできない」と話す理由とは
パスツレラ症も猫ひっかき病も、心当たりがあったらとにかく早めに医療機関を受診するようにしたい。ちなみに、犬や猫は菌を保有していても症状はない。
■回虫症・トキソプラズマ症
寄生虫が原因となる回虫症やトキソプラズマ症は、人が犬や猫のフンを口や鼻から吸い込むことでうつる(トキソプラズマ症は猫のフンのみ)。
「飼い主がペットをいくら清潔にしているつもりでも、犬や猫は毛づくろいをするので、その際に寄生虫がおしりの汚れと一緒に毛につくこともある。そこに飼い主が顔をうずめれば、当然ながら感染してしまうことが考えられる」と苅和さん。
特にトキソプラズマ症の場合、妊娠中に初めて感染した際には胎児にも感染し、流産や小頭症などの危険を及ぼす可能性があるため、用心したい。
アレルギー発症のきっかけにも
動物由来感染症に限らず、犬吸い、猫吸いはくしゃみや鼻水などのアレルギー症状をもたらしたり、ぜんそくの原因にもなったりする。
「せっかく可愛がっているのに、これらの行為のせいで飼い主が動物アレルギーを引き起こしたら元も子もありません。やはり犬吸い、猫吸いは控えたほうがいいでしょう」と苅和さんは話す。
動物由来感染症は、人だけに症状が出るものもあれば、人にも動物にも症状が出るものもある。こうした病気について正しく知って対応するのはもちろんのこと、人もペットも健康的に生活するために、守るべきルールもある。
それらについて、苅和さんは以下の8つを挙げる(※外部配信先では表を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。
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