給与だけではない!外国人社員が離職しない秘訣 公私問わない関係づくりで安定した就労環境を

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2019年2月に来日。初めて外国人を受け入れることに不安はありましたが、来日後も気配りを絶やさず関係を太くすることを大切にし、七重さんが毎日の生活や仕事の悩みを手厚くサポートしました。

来日してから半年ほどは、仕事が終わった後に毎日20分ほど「今日は何をした?」「今日は何を学んだ?」「今日何か失敗したことは?」などと日本語で会話する時間を設けていたそうです。

仕事だけでなく、日本語を教えたり、一緒にレストランに行ったり、仕事以外の悩みを聞いてあげたりと、仕事以外の時間もともに過ごし、信頼関係を築いてきました。

「夜遅く、夜11時ぐらいに家のチャイムが鳴ることが時々あるんです。あ、これはジン君かな? いや、ソー君かも?」と。小さな悩み事でも相談してくれる存在になった七重さんの存在は、日本での生活において大きな支えになるだけでなく、本音を聞き出す貴重な機会になっています。

転職が自由な在留資格を持っているが…

来日6年目になる2人の在留資格は「技術・人文知識・国際業務」と呼ばれるもので、転職は自由です。実は、これまで転職を考えたこともあったようです。

来日して1年が経過した頃、本人たちから七重さんに給料の相談があったようです。自分の給料を他人に伝える外国の人は多く、ミャンマーの方も自分の給料を伝えることはごく普通のことになっています。

七重さんは福本社長に相談して、2人の勤務態度や、すでに会社にとって欠かせない人材になっていたこともあり、少し給料のベースアップを行いました。「本人たちに聞くと、ベースアップしたことによって、給料は知り合いの日本で働くミャンマー人のピン(上)とキリ(下)の、真ん中ぐらいになったようでした」。

福本社長は、給料のベースアップを行った当時、同じく外国人を雇用している同業者から「外国人社員に給料を払いすぎなのでは?」と言われたそうです。

その後、その同業者から「うちの外国人は辞めてしまった。福本社長のようにベースアップをできる範囲でやっていればよかった」とこぼされ、改めて「当時の判断はよかった」と振り返っています。

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