突如閉店「メルシー」店主に聞いた本当の"真相" タモリも愛した早稲田の老舗ラーメン店に一体何が

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実は筆者が企画監修をして、5月にローソン限定のカップ麺「早稲田メルシー もや大」を発売したばかりで、店主の小林さんともしょっちゅう連絡をとっている中での突然の発表。あまりに突然の発表で筆者もパニックになってしまったが、「一旦閉店」という表現も気になったので、しっかり状況を確認したいと思い、小林さんに話を聞いてきた。

メルシー
店頭に貼り出されたお知らせには「一旦閉店」の文字が…(筆者撮影)

「パートの方が2人いたんですが、2人とも体調を崩され、7月から店に出られる人がいなくなってしまったんです。私と週3でお店に出ている妻の2人だけになってしまい、これでは店は続けられないなと。それが木曜日にわかって、すぐに話して土曜日で閉店しようということに決めました」(小林さん)

「メルシー」は今まで人手にはあまり困ったことはなかった。長く勤めてくれる人が多く、このケースは初めてだったという。

「『休業』という形も考えましたが、またいつから再開できるかはわからないから『一旦閉店』という形が良いのではないかと妻と話して決めました。ひとまずゆっくりして、人を探してからいずれ復活できればと思っています。

最近は夫婦ともに体調を崩しがちで、いい機会だから少し休もうかと。少し疲れていたんです」(小林さん)

メルシー
調理中の小林さん(筆者撮影)

調理は店主ひとり、意識が朦朧とすることも…

調理は小林さんがほとんど一人でやってきていて、大きな釜の前でずっとラーメンを作っていると意識が朦朧としてくることもあったそうだ。最近は火傷も増えてきて、疲れを感じていたという。

小林さんが先代とともに厨房に立っていたのが約20年間。その後、代替わりしてからも約20年が経った。40年間、週休1日で厨房に立ち続けてきたのだから疲れが溜まるのも当然だ。

メルシー
営業時の外観(筆者撮影)
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