突如閉店「メルシー」店主に聞いた本当の"真相" タモリも愛した早稲田の老舗ラーメン店に一体何が

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「休業と閉店ではこんなに違うものか」

閉店が発表になり、本当に多くのファンやメディアから連絡が来た。

先代が病気で入院した時も、小林さんが体調の悪い時も休業せずにきた「メルシー」の突然の閉店のニュースにファンや常連たちは驚きを隠せない。

取材中にも何本も電話が鳴り、常連客が次々店に訪れ、マスターの体調を心配する。「私の体調は大丈夫ですよ」と笑いながら答える小林さん。

メルシー
ドライカレーは喫茶店時代の名残(筆者撮影)

「休業と閉店ではこんなに違うものかと驚きました。

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『そんな話聞いてない』『ずっと通っているから本当にショックだ』という電話が何本も来ました。

よく食べに来てくれる学生は『僕に継がせてください』と言ってきてくれました。

正直ここまで大ごとになるとは思いませんでしたが、改めてお客さんのありがたみを知りました」(小林さん)

いずれ再開に向けて動きたいと言ってくれてファンとしては一安心しつつも、「メルシー」の後継者問題は解決していない。いつか本当の閉店の日が来てしまうと思うと寂しくてならない。

「まだやる気はあります。最低でも5~6年はやりたいとは思っています。
復活した時にお客さんが戻ってきてくれるか不安ですが、まずはゆっくりしたいと思います」(小林さん)

【画像】突如「閉店」を発表した早稲田のメルシー。タモリや吉永小百合も愛した「人気メニュー」と味わいあふれる「店内」の様子を見る(12枚)
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井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン

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いでたいちょう / Idetaicho

全国47都道府県のラーメンを食べ歩くラーメンライター。「東洋経済オンライン」「マイナビニュース」「AERAdot.」等の連載のほか、コンテスト審査員、番組・イベントMCなどで活躍中。近年はラーメンの「1000円の壁」問題や「町中華の衰退事情」、「個人店の事業承継」など、ラーメン業界をめぐる現状を精力的に取材。テレビ・ネット番組への出演は「羽鳥慎一モーニングショー」「ABEMA的ニュースショー」「熱狂マニアさん!」「5時に夢中!」など多数。その他、ミュージシャンとして、サザンオールスターズのトリビュートバンド「井手隊長バンド」や、昭和歌謡・オールディーズユニット「フカイデカフェ」でも活動。著書に「できる人だけが知っている 『ここだけの話』を聞く技術」(秀和システム)がある。

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