「せっかち」な性格をチーム仕事に活かすには? チームに対して「安心感を与えられる人」になる
この場合、たとえば全体の締切が10日間のところを、やや早めの8日間で一度報告をしてもらうようお願いしたり、細分化されたタスクにもそれぞれ期限を設けるなど、「締切をやや早めに、細かく設定」することをおすすめします。
全体のコントロールがしやすくなるので、マネジメントの観点からもとても有効です。
私は長らくディレクターとしてチームをまとめる立場にいますが、この「締切をやや早めに、細かく設定する」はかなり意識的に取り入れています。
長期にわたるプロジェクトが、想定よりも早く終わる効果も期待できますし、自分自身の安心材料にもなっています。
せっかちスキルをチームの共有財産にする
私はチームで仕事をする場合、誰かの持っているアイデアや知識がほかの誰かに伝わっていない状態をなるべくなくすようにしています。
チームとして共有されていない情報があるということは、意思の疎通に余分な時間がかる、ムダな作業が発生するかもしれないなど、効率的でないと思ってしまうからです。
たくさんの情報で溢れ、新しい技術やトレンドが毎日のように流れていく中での「学習」は欠かせませんが、当然一人ひとりの職能や取り組み方によって習得に差がでます。
全員で足並みをそろえないと業界の流れに乗り遅れるような場合は、どうしてもやきもきして悩みのタネになります。
であれば、足りないところを仲間の力を借りて補い合い、みんなで能力を高めていける仕組みづくりをするのも手です。
私の会社では、毎朝各メンバーの進捗状況を確認するミーティングを行っていて、その後「一日一力」という、1人1ネタを持ち寄って共有する時間を設けています。メンバーが10人程度の場合、時間にすると10〜15分程度です。
やり方は、各メンバーがそれぞれ興味があるWebサイトや情報源などのネタを、社内の情報共有用ブログに投稿してからミーティングに臨む、たったそれだけです。
仕事柄、毎日ネットに触れて情報をキャッチしているので、ネタが尽きるということはまずありません。気になった記事、あるいはX やInstagramなどSNSの投稿のリンクを貼るだけなので、投稿にかける時間はわずかです(事前に投稿しておいて、共有の時間に口頭で説明してもらう)。
朝の数分で毎日人数分のネタを享受できるという、1人当たりの労力からするとかなり省エネ&ハイパワーな仕組みと言えます。
いろいろな職種の人が集まっているので、投稿内容もバリエーション豊か。なかにはまったく理解できないような技術ネタなど、ちんぷんかんぷんなのもあります。
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