1年切った「大阪・関西万博」現地で感じた温度差 街中では賛否両論の声、産業界の受け止め方
今回YES-THEATERで開催され、本イベントの目玉企画となったのが『地球温暖化ってなぁに?テレビで活躍するお天気キャスターと学ぼう!』だ。このイベントには、国連広報センター所長・根本かおる氏と、NHKほか在阪民放準キー局3社のお天気キャスターとして活躍する気象予報士たちが登壇した。
多くの小学生で埋め尽くされた会場では、お天気キャスターが学校の授業のような形式で、気候変動と地球温暖化の構造、いま行われている対策、このままなにもしない場合の100年後の気候について解説を行う。
「2025年は、国連が誕生して80年、日本の戦後80年という節目の年であり、万博がテーマに掲げるSDGsの2030年のゴールに向けて残り5年となる、いろいろなことが重なる重要な年です。
万博の参加国も国際機関も、SDGsのゴールという世界共通言語をベースにアクセルを踏み込んで展示内容を準備しているでしょう。
それは国の政策を動かすことにつながります。万博をきっかけに、それぞれの国の展示と政策が両輪になってまわりはじめ、2030年の目標達成への大きな推進力になっていく。そういった重要な位置づけとして捉えています」と根本かおる氏は語る。
2023年11月にオープンした新名所・なんば広場でもイベントが開催され、「SDGsのゴール」をテーマにする、チーム関西のさまざまなブースが連なった。
なかでも、トップアスリートから走り方の指導を直接受けられる『ちびっこ走り方教室』は、子どもたちに大人気。
カメラを構える親たちに囲まれて、特設陸上トラックで張り切るキッズたちの元気な声が響いた。
SDGsをテーマにさまざまなイベントを実施
なんば広場のメインステージでは、着用しなくなった衣料品を回収し新しい衣類に生まれ変わらせる資源循環型プロジェクト『withal』、最新技術による紙のリサイクルを学ぶ『紙のリサイクルを学ぼう!』、法務省の『社会を明るくする運動』とのコラボイベントなどに芸人やタレントが登壇。アイドルグループや学生のライブパフォーマンスなどが行われ、会場全体を盛り上げた。
会場を訪れた人々は、地元で開催される万博に対して、どのような受け止め方をしているのだろうか。小学2年生の娘が『ちびっこ走り方教室』に参加した母親は、難波にショッピングに来ていたところ、たまたまイベントを見かけて、子どもが興味を持ったという。
万博に関して聞いてみると「娘はミャクミャク(大阪・関西万博の公式キャラクター)は好きですが、万博についてはまだほとんど知りません。娘の学校で万博に行く話が出ているな、といったぐらい。何が見られるのかもわからないし、子どもたちはとくに意識していないと思います」と話してくれた。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら