渡部建「地上波生出演」に嫌悪を感じる人がいる訳 「明らかな緊張」の裏にある渡部氏の心情とは?

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渡部氏の著作『超一流の会話力』に次のようにあります。

好かれようが嫌われようが、どうでもいいと思っている相手には緊張しないし、自分より格下だとナメている相手にも緊張はしないものです。緊張は相手をリスペクトしているからこそ生まれると言えるかも知れません。
また、自分で「緊張しています」と口に出すと、本人もラクになります。
最悪なのが、緊張しているのにそれを隠しながら話をしようとすることでしょう。その人が緊張しているかどうかは見ればわかります。
緊張を隠しながらしゃべろうとするとさらに緊張の度合いが高まり、話の内容が支離滅裂になってしまうことがあるので、最初から緊張していることを宣言してしまったほうがいいのです。
『超一流の会話力』P.190より

また、

いい緊張とは、ちゃんと事前の準備をして、それでもうまくいくかどうかわからないときに感じるものです。
『超一流の会話力』P.191より

とも書いてあります。

真摯に取り組もうとしたがゆえの緊張感

これは、会話の相手に対する態度について説明している部分ですが、番組関係者や視聴者と言い換えることができるのではないでしょうか。

以上のように渡部氏の緊張を軸に複合的に見ると、4年ぶりの生番組に真摯に取り組もうとした心情がうかがえます。視聴者の嫌悪感がどう薄まり、好感度を回復させられるかは、今後の渡部氏の頑張り次第でしょう。

参考文献:
渡部建『超一流の会話力』(2022)きずな出版
Rozin, P., Haidt, J., & McCauley, C. R. (2008). Disgust. In M. Lewis, J. M. Haviland -Jones & L. F. Barrett (Eds.), Handbook of emotions, 3rd ed. (pp. 757-776). New York: Guilford Press.
清水 建二 株式会社空気を読むを科学する研究所代表取締役

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しみず けんじ / kenji shimizu

1982年、東京生まれ。防衛省研修講師。特定非営利活動法人日本交渉協会特別顧問。日本顔学会会員。早稲田大学政治経済学部卒業後、東京大学大学院でメディア論やコミュニケーション論を学ぶ。学際情報学修士。日本国内にいる数少ない認定FACS(Facial Action Coding System:顔面動作符号化システム)コーダーの一人。微表情読解に関する各種資格も保持している。著書に『ビジネスに効く 表情のつくり方』イースト・プレス、『「顔」と「しぐさ」で相手を見抜く』フォレスト出版、『0.2秒のホンネ 微表情を見抜く技術』飛鳥新社がある。

Facebook:https://www.facebook.com/microexpressions2014/
公式サイト:https://microexpressions.jp/
公式ブログ:https://blog.microexpressions.jp/
 

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