結果は「伝え方」で決まる、それには"型"がある 異性へ好意を伝える場合にも使える複数の"型"

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Kさん:「Jさん、口下手な僕が相手ですみません。なんとかJさんに楽しんでいただこうとあれこれ話題を考えてはいるのですが……はは。でも、ごはんが美味しいことが救いですね」

思わず本音を漏らしてしまったKさん。でも、Jさんのツボはここでした。

Jさん:「いえ、口下手なのは僕のほうです。誤解されることも多いんですが……僕も本当にコミュニケーションが苦手で。あ、ごはん、確かにおいしいですね」

正直に心を開いたKさんにつられる形で、Jさんも心を開いてくれました。Kさん的には計算外でしたが、あれこれアプローチしたことが報われた瞬間です。

状況や相手との関係によっていろいろ試してみる

Kさん:「そうですか……! よかった、そう言っていただけて、僕もほっとしました……。あ、ホットと言えば、秋だというのにまだまだ暑いですね。今年の冬は暖冬になるらしいですよ?」
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Kさんは調子にのって、「天丼」と言われるジョークのテクニック(一度使ったジョークを忘れたころにふたたび持ち出すこと)で【「ユーモア」の型】まで差し込みました。でもここまで来たらJさんも打ち解けているので、笑ってくれました。

今回の実践例では、あえて、すべてがうまくいくわけではないパターンを考えてみました。うまく伝わるためのメカニズムを理解していないと必ずしもうまくいくわけではないということ、状況や相手との関係によっていろいろ試したり学んだりすることが大事、ということを伝えたかったからです。

そのときに必要になるのが、いろんな型があること自体を理解し、とっさに使えることだと思います。完璧にすべてを暗記するというより、自然に使えるようにふだんから意識することが大事です。

『伝え方図鑑』より引用
井手やすたか 博報堂ケトル コピーライター/クリエイティブ・ディレクター

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いで やすたか / Yasutaka Ide

1980年生まれ、佐賀県出身。2004年東京大学経済学部卒業、博報堂に入社。マーケティング戦略プランナーを経て、2008年からコピーライターに転身。2022年より、出身地・佐賀市の情報発信強化アドバイザーに就任。国内外の主要な広告賞を20種以上受賞。Cannes Lions、AdFest、D&AD、NY Fes、LIA、Spikes Asiaなどの国際賞や、TCC新人賞/TCC賞ファイナリスト、ACC、日本ネーミング大賞、PRアワード、朝日広告賞、広告電通賞、グッドデザイン賞ベスト100、ギャラクシー賞、ユーキャン新語・流行語大賞などの国内賞も。

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