結果は「伝え方」で決まる、それには"型"がある 異性へ好意を伝える場合にも使える複数の"型"
先述したそれぞれの「伝え型」は、文字通り型にはめただけの言葉であり、このケースの場合、それは「答え」ではなく「ヒント」だと考えるべきでしょう。「伝え型」を使うこと自体が目的になってはいけません。手段に溺れず、本当に大切なことを見失わないようにしましょう。
ケース: 打ち解けるのが難しいクライアントJさんとの接待を任されたKさん
次に「自分の言葉を強くする伝え方」を学んでいきましょう。この実践例では、とくに共感能力が必要とされる接待という場でのコミュニケーションの例を見ていきたいと思います。
ある会社に勤める営業担当者のKさんが、取引先との接待を任されました。そのお相手というのが、部内でも難攻不落で有名なクライアントJさん。ほぼ初対面に近い面識しかないJさんと、接待の場でどのように打ち解けていけばいいのか悩んでいる、という状況です。
このケースは、相手のツボがどこにあるかわからないので、必ずしも最初から正解がこれとは言い切れません。一つずつ探りながら試していく、というのが順当な攻め方でしょう。
まずKさんが試したのは、やはりこちらでした。共通の興味を会話の糸口にしたい。しかし、打ち解けた人が部内に誰もいないJさんのことなので、Kさんにもわかりません。本人の趣味嗜好を知っていれば切り出しやすいのですが、それがないので、とりあえずKさんは世の中の話題になっている時事ネタを出してみることにしました。
共通の話題としてはなかなかいいアプローチだと思いますが、Jさんには刺さりませんでした。話題が無難すぎたのでしょう。すかさずKさんは次の話題で攻めます。
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