いつでも手に触れられ、取り出せる書籍を持ち歩くことは、英語との距離をいつも近くしてくれ、そしてリマインドしてくれる大事な存在です。まずは1冊だけ、とことん使い倒すぞという本を持ち歩いてみましょう。スキマ時間にでも眺めるのを習慣にしましょう。ポイントは覚えようという意識で眺めないこと。大きなストレスになります。まずはストレスフリーで読みものとして触れてみましょう。
スキマ時間の王様は通勤時間です。「通勤時間を制する社会人は英語学習を制する」と言っても過言ではありません。今の時代、質もどんどんよくなっている英語学習系アプリを使わない手はありません。日常会話系なら「REAL英会話」、単語暗記系なら「zuknow」「えいぽんたん」。リーディング系なら「Polyglots」、リスニングなら「語学プレーヤー」で聞きたいものを絞って集中して聞く方法などもあります。
今、挙げたアプリは、筆者自身もずっと利用している殿堂入りのアプリで、自信を持ってお勧めできるものばかりです。アプリの習慣化にとっても、大事なものは4技能に合わせて「リーディングにはこれ」というようにひとつのアプリに決めてしまうことです。アプリの利用率ですが、ダウンロードして1週間も経つと、8割近いアプリがほぼゼロの状態になってしまうというデータもあります。
ひとつに絞り、そしてストレスを感じない状態で毎日クセのようにやってみるのが大事です。好きだからやる、面白いからやる、息抜きにやる、くらいのスタンスがちょうどいい温度感だと思います。気合を入れても入れなくても、英語に触れていることに変わりはありません。ぜひ、まずは自分のこれだというアプリを選んでみましょう。
まずは「自分が英語を話すことに慣れる」こと
日本にいたら英語を話す機会がない、ということをよく耳にしますが、これは実は意識を変えるだけで、一瞬にしてガラリと変えられる習慣のひとつです。「話す」「聞く」「書く」「読む」、この中で、唯一、道具も何もいらないもの、それが「話す」です。英語を話すということは、相手も道具も何もなくてもできます。
もちろん最終的には、会話への慣れや会話の中で学べるようになることも大事なのですが、習慣化ができていない状態では、まずはそこを心配するより先にすべきことがあります。それが、まずは「自分が英語を発することに慣れる」ということです。
起きたらすぐ英語で今日の1日を言ってみる、寝る前に今日あったことを言ってみる。今日やるであろうことと、実際にしたことを毎日英語で言う、というこのサンドイッチ方式には絶大な力があります。
自分が日々、いちばん表現しなければならないことに言及することになるので、そこを英語で言えるようになるという、とても実用的な力です。道具も時間もほとんどいらないこの方法を、ぜひ試してみてください。起き抜けは脳の活動のいいスタートになりますし、寝る前は英語をひとりで話して、そのままぐっすり寝てしまいましょう。
英語の学習習慣は、「1日5分でも10分でもいいから毎日続けよう」という言葉をよく聞くと思います。これはこれで本当なのですが、実はこの文章には隠された続きがあります。
1日5分でも10分でもいいから毎日続けよう、そうしたら習慣化の火がついて10分では足りなくなってくる。
これでワンセットの文章なのだと思います。英語が楽しくなってくるのは、英語ができる、英語がわかるという小さな成功体験が連なってくる時期です。その体験が、あなたを挫折から遠のけてくれるのです。そこまでに行くには、やはりある程度、期間や時間がかかることを事前に知っておくべきです。そこを習慣の力で乗り切るのです。
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