モチベーションは必ず下がります、いや応なく下がります。全員に起こります。そこでやめて終わる人とやめない人の差が習慣化なのです。よく「目標を持つことが大事で目標がないと絶対に続かない」と主張する人が多いのですが、もうひとつレイヤーを掘り下げると、具体的な目標はなくても習慣化さえ味方にできていれば、挫折せずに続けることはできます。目標は変わっていい、目標に迷うときがあってもいい。ポイントは習慣にできているかどうかです。
ではここから具体的に習慣化しやすい英語学習の方法についてお伝えしたいと思います。
最も大事なのは「Less is more(最小にして最大)」という考え方。いちばんよくないのは、できもしないことを習慣にしようとするパターンです。人は欲張りなので、習慣化する計画を立てるときは強気になるもの。
それは「今はモチベーションが高いからやろう」と思えるのであって、「モチベーションが低いときもできますか?」ということなのです。人は欲張りで、そして同時に怠惰なものです。怠惰な自分のための計画を立てる、これが習慣化の鉄則であってこれを忘れてはいけないのです。
時間のかかるもの―「~しなきゃ」という気持ちからやることはまずは習慣化には向かないので完全に除外しましょう。単語を覚えなきゃいけないから毎日1時間勉強する、こういうたぐいの目標設定は最悪のパターンです。1時間もかかるものをいきなり習慣化するのはほとんどの人にとって難しく、かつ「~したい」ではなく「~しなきゃ」から計画を立ててしまっています。これは間違いなく続かないパターンです。
挫折せずに続けやすい習慣化プラン4つ
では気をつけるポイントを踏まえながら、おススメの習慣化プランをご提案いたします。
準備に時間がかかる、いろいろと道具がいるものというのは、習慣化の大きな妨げになります。まずはハンズフリーでできるものからやってみましょう。こんな英語が話せたらいいなあ、という英文。この単語覚えられないなあ、という単語が含まれた英文などなんでもいいのですが、1日一緒に過ごす「たったひとつの英文」を選んでみましょう。
単語ではなく、一文であることが大事です。あとは簡単、1日のうちの時間のあるときに、その一文を思い出して口にしてみる。それだけです。ここを欲張って5個とか10個にしないのがポイントで、ひとつでいいです。習慣化はそこから始まるのです。
毎日確実に自分がこれだと思った英語をひとつモノにする力は想像以上にパワフルなものです。時間さえあれば思い出して口にしてみてください。大きな意識の変化につながるとてもいい英語習慣のひとつです。
やることをミニマムに保つ、選択肢を捨てることがポイント。何冊も持ち歩くけど、大して何もやっていないという人よりも、これだという1冊だけに絞って持ち歩くのは、やることをシンプルにし、また「やった」という経験をよりくっきりとわかりやすいものにしてくれます。
これも英語をモノにした人に共通した点ですが、1冊の本をとことんやっている人が多いのです。英語の参考書や単語集というのは英語のスペシャリストが、英語の本のプロと作り上げたものであって、基本的によほどのことがないかぎり質の低いものはありません。どの本にもすばらしいところがあるものです。自分に合うものを探し、それをめでるようにとことん使い倒す、とても大事なスタンスです。
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