野菜も旅も!パナソニック、eコマース参入の狙い 2040年を見据え、藤沢で地産地消型新ビジネス

JR藤沢駅にほど近い雑居ビル4階のコワーキングスペース「NEKTON(ネクトン)FUJISAWA」。5月上旬の午後6時、近所に住む出水澤紀子さんが、LINEを通じて注文した商品を受け取りにやってきた。
eコマースで野菜やパンを取り扱い
出水澤さんが購入したのは、藤沢市内の「ムギナミベーカリー」の自家製パン3点セットと、同じ藤沢市内の「鎌倉味噌醸造」の地元産米を使用した白味噌の「鎌倉みそ」、そして地元農家「八〇八」(やおや)の有機野菜6点セット。「取れたての野菜のおいしさは格別で、大手スーパーやほかの宅配会社の品物とはまるで品質が違う」と、保育園の管理栄養士の出水澤さんは太鼓判を押す。
「お任せのセット野菜なので品目は選べないけど、開けてみて初めて中身を知るのもまた楽しみ」(出水澤さん)と満足げだ。
この地元密着型eコマース「ハックツ!」を運営するのがパナソニックHD。2023年5月にスタートした同社モビリティ事業戦略室の実証事業だ。藤沢市内で実績を積み上げ、全国展開を目指している。
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