ニトリ「79歳創業者」が10年ぶり社長復帰の深い訳 ユニクロ出身者も浮上、後継者選びの行方は?
創業者が10年ぶりに最前線に戻って来る。
家具・インテリア製造小売り大手のニトリホールディングス(HD)は、2月1日から似鳥昭雄氏(79)が、事業会社ニトリの会長兼社長に就任すると発表した。似鳥氏は現職のニトリHD会長に加えて、ニトリも舵取りすることになる。
これまで似鳥氏は2014年にニトリ社長、2016年にはニトリHD社長を退き、ニトリHDの代表権のある会長としてグループ全体を率いてきた。現場で自ら指揮を執るのは、実に10年ぶりとなる。
ニトリ社長だった武田政則氏(58)は、ニトリHD副社長に就任して海外事業を管掌。ニトリHD常務執行役員の永井弘氏が、ニトリ取締役専務に就任して国内事業を管掌することも発表された。
永井氏は2015年9月に入社する以前はファーストリテイリング執行役員として、グローバルでのマーケティング責任者を務めてきた経歴を持つ。今回の人事で、似鳥社長に次ぐニトリのナンバー2のポジションとして白羽の矢が立った格好だ。
海外拡大志向も柱の国内で「大苦戦」
ニトリHDは今回の体制変更について、武田氏がニトリHD副社長として海外事業の管掌に専念することで、海外事業における意思決定と実行スピードの向上を図るためだと説明する。
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