女性管理職の比率が10年間で大きく増えた100社 女性の管理職起用を積極的に推進する会社はどこ

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(写真:kou/PIXTA)

女性の管理職比率は昨年から有価証券報告の開示項目となり、注目されている。女性の管理職起用を積極的に推進する会社はどこか。今回は10年間で女性管理職比率が大きく増加した会社上位100社のランキングを紹介する。『CSR企業総覧』2014年版(基本的にデータは2013年時点)と最新の『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2024年版(同2023年時点)掲載データを比較した。

両誌で同比率を開示し、2023年の女性管理職が5人以上の524社が対象。持ち株会社化等による回答企業の変更は考慮していない。管理職の定義は、部下を持つ、または部下を持たなくとも同等の地位にあることとしている。なお、『CSR企業総覧(ランキング&集計編)』2024年版では200位まで掲載しているので、そちらも参考にしてほしい。

1位の企業は10年間で51.6ポイント増加

1位はハウス オブ ローゼで、51.6ポイント増加した(20.5%→72.1%)。ボディケア商品を扱う会社で、従業員857人のうち女性従業員が789人と女性比率が高いことが特徴だ。2位はサイボーで40.9ポイント増加した(0%→40.9%)。3位はトレンダーズで、39.0ポイント増加(54.5%→93.5%)。以前から女性管理職比率は高かったが、さらに積極的な登用を進めている。

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4位の住友生命保険は35.7ポイント増加(12.6%→48.3%)。2025年度末に女性管理職(課長相当職以上)比率を50%とする目標を掲げる。

金融業では、7位の三井住友トラスト・ホールディングスは26.2ポイント増加(3.8%→30.0%)。持ち株会社の目標として、課長・チーム長以上のライン管理職に就く女性の比率を2025年3月末までに20%以上とする目標を設定している。9位の高知銀行は24.7ポイント増加(2.2%→26.9%)。女性管理職比率30%以上を目標に掲げる。

5位のジーフットは30.7ポイント増加(0%→30.7%)。同社はイオン系の靴小売で、女性管理職比率38%以上を目標に掲げる。6位のサンリオは29.5ポイント増加(12.3%→41.8%)。男女の区別なく活躍できる環境を重視している。13位のアインホールディングスは20.8ポイント増加(17.5%→38.3%)。調剤薬局首位の同社は2025年までに女性取締役数3分の1以上、グループ連結における管理職(薬局長、店長を含む)女性比率40%以上を目標にしている。

上位の会社は、おおむね政府が「第5次男女共同参画基本計画」で目標に掲げた、「2025年までに女性係長相当職30%」を意識した数値目標を設定している。また、具体的な取り組みも進んでいる。ただ、ランキング圏外の企業では伸び率が1桁台という企業がほとんどで、今後の取り組みに注目だ。

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