自由闊達に話すことで育つ未来社会の共通認識
インテル、マイクロソフト、アップル、グーグル。米国西海岸では世界を変える企業が次々に誕生する。なぜ同じ地域から次々と生まれるのか。
これらの企業はバラバラに存在しているわけではなく、実は、共通の「物語」によって結ばれている。それが「自らが築き上げていく未来」についての物語だ。
いったい、それは何なのか。本書は、ビジネスの現場、政治、哲学などさまざまな角度から多面的に描いており、繁栄を謳歌し続ける米国西海岸を理解する視座を与えてくれる。
第1章の「ムーアの予言」は極めて重要だ。今年は半導体の集積度が18カ月で2倍になるという「ムーアの法則」発見から50年になるが、この幾何級数的な技術進化を前提に、「会社」の枠を超え、未来社会を議論し続けてきたのがシリコンバレーだ。
予言を現実のものにするために自律的に未来社会を築いてきた米国と、未来を受け身にとらえがちな日本は何が違うのだろうか。評者は著者の池田氏と話し込んだことがある。同氏が指摘したのは、「米国にはグーグルのエリック・シュミットさんのように、政治・経済分野にも幅広い知見を持ったビジネスリーダーが多い」ということだ。
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